それから数日。
あたしはいつまでたってもこの世界に留まったままだった。
怜央くんを思い出したのに、どうして戻れないんだろう。
朝起きて、やり直しの世界にいることを感じた瞬間落胆する日々。
そもそも、あたしは戻れるのだろうか。
戻る……というより、それ以降の記憶がないあの日まで待って、またそこからやり直すんだろうか……。
となると、あたしはまた事故に遭うことになって……怜央くんの記憶は……?
同じことを繰り返したなら、意味がないのでは。
あまりにあり得ないことだから考えても分からないし、誰にも相談できない。
唯一、話せる人物……それはあの"彼"だけだ。
彼はこの学校のどこかにいる。
彼に会えば、また何かわかるかもしれない。



