「まだクラス発表見に行ってないよね。一緒に見に行こうよ」
「……」
ドクンドクンドクン……。
落ち着いて、落ち着いて……。
この流れは当然と言えば当然。
今日学校について一番最初にやることは、まずクラスの確認なんだから。
「……うん」
敬語が取れたのは、同級生だとわかったからなのか、パニックなのか。
手当てが終わると、あたしは彼の後に続いて昇降口に向かった。
「あー、俺3組だ」
掲示された紙を見ながらつぶやく彼の横で、あたしはもう冷汗が止まらない。
あたしも3組だった。
……小説と一緒で、彼と同じクラス。
「何組だった?」
「……えっと、3組……」
「マジで?一緒じゃん!なんか嬉しいな」
そう言って、またドキッとするような笑顔を見せるけど。
あたしはそれよりも恐かった。



