なんかあった?なんて。
あたしの表情を見て気づいてくれたの?
現在進行形で苦しい思いをしているのは怜央くんの方なのに。
人のこと、気遣ってる余裕なんてないはずなのに。
どうしてそんなに優しいの……?
怜央くんの変わらない優しさに涙が出そうになった。
「ほら、飲んで」
「う、うん」
怜央くんが蓋を開けてくれる。
プシュッ!!と、通常の炭酸より激しい音がした。
「いただきます」
口に含んだ瞬間、思わず真顔になる。
うっ、ほんとに刺激が強い。
ただでさえレモンで刺激があるのに、さらに強炭酸なんて。
「う~~っ……痛い……」
舌がピリピリしてる。
「ははっ」
そんなあたしを見て、怜央くんは思惑通り!みたいな顔をして笑う。



