「……っ……」
怜央くんの瞳は、今まで見たことがないくらい見開かれていて。
「……そんなこと言ったら……帰したくなくなるじゃん」
あたしの腕を引き寄せると、胸の中に閉じ込めた。
っ……。
薄いシャツ1枚を隔てて、怜央くんの鼓動が伝わる。
あたしと同じで、ドキドキしてる……。
「俺、自分でもびっくりするくらい心菜が好きみたい」
低くて優しい声。
「こんな誰かを好きになるなんて、思わなかった」
「……」
……まっすぐなその言葉に、嘘はないと思えた。
うぬぼれじゃなくて、本当にそうだと思わせてくれる
なにより……怜央くんのことを心の底から信用しているから……。
「大切に、するから」
「……ありがとう……」
誰かに守られているという安心感と幸せを体中で感じる。
「心菜……」
「…………んっ……」
本物の星空の元、あたしたちは2度目のキスを交わした───