興奮しながら話してくれる怜央くんが子供みたいで面白い。


知らなかった怜央くんの新たな一面。


これからも、もっとこうやって色んな怜央くんを知りたい。



チケットを購入して中へ入ると、ほぼ席は埋まっていた。


オープンしたてということもあり、かなり人気らしい。



「まじ?並んで座れる席ってもうない?」



怜央くんの言う通り、ひとり分空いている席はあるけれど、並びで空いている席が見つからない。


ザワザワしている場内にくまなく目を走らせていると、



「あった!」



2席空いている箇所を見つけ、思わず声を上げて小走りしてみれば。



「……」



今時のプラネタリウムはカップルに優しいのか。

そこはカップルシートと言われる席だった。


席と席の間には遮るものは何もなく。

肩も手も、いつ触れ合ってしまうかわからないような距離になることは間違いなさそう。



「……どうする?」