無事に予定の電車に乗ったとメッセージが来て、ホームで電車を待つあたしはドキドキ。
やがて、怜央くんを乗せた電車がホームに入ってくるとあたしの緊張はピークに達した。
待ち合わせは、一番後ろの車両。
怜央くん……いるかな。
電車に乗り込むと、怜央くんを捜すためにキョロキョロする。
人が多いせいかすぐには見つけられず、そのうち電車が動き出してしまい、ガクンッと車両が大きく揺れた。
「わっ……！」
どこにも掴まらずに怜央くんを捜していたから、あたしの体は大きく振られてしまった。
――瞬間。
フワッとあたしの体が何かに守られて……見上げると、そこには怜央くんの顔があった。
わわっ……！
「大丈夫？」
「う、うんっ……」
