どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。



「そうだ。ここんとこ連勝してるからって監督が明後日休みくれたんだけど、心菜なんか予定ある?」


「明後日?えっと……ないと思う」



思う、じゃなくてない。


大抵は暇をしていて、あまりの暇さに地元の友達に連絡をしてはたまに遊んでいる。


もちろん明後日もノープラン。



「じゃあさ、デートしてくれる?」



───ドクンッ。


デートって……。


あたしと、怜央くんが……?


考えただけで顔が熱くなってくる。



「心菜、すげー顔真っ赤だし」



あたしをからかう怜央くんの顔は、爽やかイケメンからイタズラが成功した子供みたいに変化している。


怜央くんは時々イジワルだ。


あたしはまだ全然余裕がないのに。