どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。



「あ、ごめんな。勝手に心菜の心ん中覗き込むようなことして。でも親友の彼氏を好きって、誰にも相談できねえようなことだと思うし」


「ちょっと待って」



あたしは思わず立ち上がった。



「あたしが大和くんを好きって……なんでそう思ったの?」



話はそこから、だ。


あたしの何を見て、そう思ったんだろう。



「あ……だって、心菜よくこっち見てるし……」



こっち?


怜央くんと大和くんは、いつも大体一緒にいる。


あたしの目は無意識に怜央くんを追っているけど……それを大和くんを見ていると勘違いしたの?



「俺、見ちまったんだよ……」



ポカンとするあたしに、怜央くんは言いにくそうに少し視線を外した。



「見たって、何を……?」