そう、だよね……。
天使みたいに可愛いすみれちゃんに告白されたら、誰だって嬉しいにきまってる。
断るわけがない。
あの夜すみれちゃんに呼ばれてすぐに向かったのは、怜央くんもすみれちゃんを好きだったから……。
そうなんだ。
あ、やだ……。
体が震えて、目の前が滲んできた。
「……っ」
このままここに居る勇気なんてなくて。
足音を立てないように、その場からそっと去った。
徐々に足を速めて……走り出すと涙が頬に流れた。
怜央くんと仲良くしていられる今の状況に甘えて。
その関係が壊れるのを恐れて、あたしは一歩先へ進む努力をしなかった。
あたしがもっと早く勇気を出せていたら……違っていたのかな。
あたしが彼女になれていたかな。



