どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。



そう、だよね……。


天使みたいに可愛いすみれちゃんに告白されたら、誰だって嬉しいにきまってる。


断るわけがない。


あの夜すみれちゃんに呼ばれてすぐに向かったのは、怜央くんもすみれちゃんを好きだったから……。


そうなんだ。


あ、やだ……。


体が震えて、目の前が滲んできた。



「……っ」



このままここに居る勇気なんてなくて。


足音を立てないように、その場からそっと去った。


徐々に足を速めて……走り出すと涙が頬に流れた。


怜央くんと仲良くしていられる今の状況に甘えて。


その関係が壊れるのを恐れて、あたしは一歩先へ進む努力をしなかった。


あたしがもっと早く勇気を出せていたら……違っていたのかな。


あたしが彼女になれていたかな。