どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。



それから数日後。



「ああもう、あたしってば何やってるんだろう……」



さっきの時間、視聴覚室で英語の授業を行っていたんだけれど、机の中に教科書やノート一式を全部置いてきてしまったのだ。


一緒に教室へ戻っていた凪咲ちゃんに『あれ?教科書は?』って突っ込まれてやっと気づいたところ。


手ぶらで教室に帰ろうとするなんて、どれほどマヌケなんだろう。


はぁ……とため息をつきながら来た道を戻る。


視聴覚室に戻り開きっぱなしの扉から部屋の中へ入ろうとしたとき、その声は聞こえた。



「怜央くんのことが好きなの」



え……?


聞いてはいけない、でも聞き逃せないそんな言葉に、心臓がドクンと飛び跳ねる。


誰か、怜央くんに告白しているの……?



「1年生のときからその……ずっと好きで……」



その声に、あたしはハッと顔を上げた。