どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。




画面を見た怜央くんは、チラッとあたしに目をやって。



「もしもし?」



2、3歩あたしから離れて応答した。


聞かれたくない内容なのかもしれない。


だから聞いてないアピールするように、あたしもスマホを取りだしてポチポチといじってみるけど……意識は怜央くんの声に集中してどうしようもない。



「え、マジで?」



声のトーンが変わったから、さらに。


その顔は険しく、なにか焦っている様にも見える。


……なにか、あったんだろうか。



「わかった、そこで待ってて」



そんな言葉に、ズキンと痛む胸。


今の言い方だと、怜央くんは行ってしまう。

それが簡単に推察できたから。


結局、あたしはそのまま怜央くんの顔をじっと見つめていて……。


通話を終えた怜央くんと、瞳と瞳がぶつかった。