なのにあたしの言葉を遮る凪咲ちゃんは……ものすごく楽しそう。
ちょっと、凪咲ちゃん!!!
心の声で叫ぶけれど。
「しっかり送るんだぞ!」
なんてお父さんみたいな口調で大和くんも言い。
「ラジャー!」
なぜか怜央くんまでノリノリで、あたしはなす術もない。
「じゃーねー、また明日~」
「おう、明日な~」
途中まで一緒に行けばいいのに……という素朴な疑問は、ふたりが恋人同士だから飲み込み、その場で凪咲ちゃんたちとは解散となった。
残されたあたしと怜央くんは、すこし遅れて歩き出す。
「なんかごめんね。凪咲ちゃんが強引にあんなこと言うから……」
今日は凪咲ちゃんの策略にまんまとハメられている。
けれど、なんだかんだ言って感謝していたりもする。
だって。
実はこの帰り道も、あたしが小説に描いた展開と一緒で。
怜央くんには申し訳ないと思いながらも、頬が緩んでしまう。
「全然いーよ」



