現実では、カラオケじゃなくてカフェだけど。
じゃあ……これはあたしと怜央くんがつき合うまでの道へ近づいてたりする?
……なんて考えたらどきどきしてくる。
またしても自分に都合よく物事が展開し、そう思ったら足どりも軽くなった。
店構えは、森の中に突如現れたカフェみたいな感じで、緑がたくさん植えられていた。
外観を見ただけでもワクワクしてくる。
入った瞬間にバターのいい香りが嗅覚を刺激した。
予約席に案内されたあたしたち。
……当然4人席で。
いつからこんな計画立てていたんだろう?なんて凪咲ちゃんの行動力の速さには脱帽だ。
店内には何組が女性のお客さんがいたけれど、そろってこっちを見ている。
ぱあっと目を輝かせて。
きっと、怜央くんと大和くんを見て「カッコいい」とでも言っているに違いない。
カフェに入ってこんなに注目を浴びたのは初めて。
もちろん、あたしが見られているわけじゃないのはわかっているのに、なんかだ落ち着かない。



