「ね、ねっ。もしかして大和くんと怜央くんも行くのっ?」
凪咲ちゃんの腕を引っ張り、小声で尋ねる。
「行くよー」
「聞いてないよっ」
「言ってないもんっ」
「うっ……」
これは絶対凪咲ちゃんに仕組まれた。
だけど男の子たちと一緒にケーキ屋さんって。
凪咲ちゃんが無理につき合わせたのかもしれない。
せっかく部活がお休みだというのに、迷惑じゃないだろうか。
そればかりが心配になった。
……あ。
みんなの背中を追いかけながら、あたしはあることに気づいた。
もしかして、これはあたしが小説に書いたあれ……?
ヒロインとヒーロー、その友達カップルの4人で、カラオケに行くという場面を書いていたんだ。
友達カップルというのは、もちろん凪咲ちゃんと大和くんをイメージしたもの。



