「見てればわかるんだもん」



すると急にお姉さんのような口調になり。



「心菜が怜央くんを見つめる目が、恋してる目だってこと」


「……!!!」



あたしは凪咲ちゃんのブレザーの袖をつかむと教室の端まで連れて行った。



「ねぇっ……!それ、怜央くんにバレてないよね!?」



ゴクリ。


目を見つめながら唾を飲み込む。



「きゃ、認めた認めた!心菜ってば可愛い~」


「ちょっ……!真面目に聞いてるんだけど……!」



ちゃんと隠していたはずなのに。


そんなに顔に出ていたんだろうか。