それにも勝る感情は、嬉しいの一言。


大げさじゃなくて、本当に心が震えるほど嬉しかった。


みんなの役に立てたことが。


それをみんなが認めてくれたことが。



「お疲れ」



あたしの隣では、怜央くんがクシャクシャと頭を撫でてくれて。


あたしはみんなの言葉と怜央くんの優しさに、思わず泣いてしまった。



「……っ、うっ……」


「泣くなよ心菜ー」


「だって……うれしくて……っ」



頑張ってよかった。


クラスのために貢献するって、こんなにも気持ちのいいものだったんだ。


そして、怜央くんの優しさにも触れて。


また……彼のことが大好きになった。