レースがすべて終了し、当番が終わるとそのまま水道に向かい、蛇口をひねって口を近づけた。
流れる水をゴクゴクと喉へ流し込む。
誘導係りって結構体力仕事だったな……。
喉はカラカラだし、声も少しかすれている感じがする。
「ふーっ」
喉を潤して一息ついたところで。
ズキンッ───
「……ッ」
突然、声を発するのもつらい痛みが頭を突き刺した。
一瞬立っているのもつらく、片手で水道の淵に手をつく。
なんだろう、この痛み。
そういえば、前にもこんな風に痛くなったことがあったっけ。
たしか、始業式の日に。
あのときは疲れから来た痛みだと思っていたけど、そういうのとはやっぱり違う気がする。
病気じゃ……ないよね?
二度も起きると不安になってくる。
「宮内さん」
と、名前を呼ばれて後ろをふりかえると、そこにいた人の姿に顔がこわばった。



