同じ水色のハチマキをつけている、そんなことでさえ嬉しい。
そして、あたしが1位の誘導をできることがすごく幸せ。
あたしは手をつかんだまま1位の場所に誘導すると
「はあっ……なんでっ……心菜が……っ」
息を切らしながら、怜央くんが目を丸くした。
怜央くんは当番を変わったのを知っているから、あたしが仕事をしているのを不思議に思ったんだろう。
「ほ、ほら、あたしの方がリハもしてるからわかりやすいかなって、これはあたしがやることにしたの」
咄嗟に口から出たのはそんな言葉。
本当のことは言いにくくて。
「そうなんだ、お疲れ!」
なんの疑いもしない怜央くんは、あたしの頭にポンポンと手をのせた。
わっ。
そんな仕草に胸がきゅんとして、首をすくめた。
お疲れなのは怜央くんの方なのに……。
「心菜が1位の担当なら、なおさら1位取れてよかったわ」
ドクンッ。
笑顔は太陽に照らされていて。
誰よりもキラキラと輝いていた。



