―――パンッ!
怜央くんを含めた6人の選手が一気に飛び出した。
ここまでもそうだけど、さすが足の速い選手が集まっているだけ、接戦だ。
ほぼ一塊になっている中での先頭は、今のところオレンジ色のハチマキ。
でも最後までどうなるかわからない。
怜央くんがんばって……!
心の中でそう祈りながらも、ゴール地点の真横に立って、ゴールテープを切る選手だけに意識を集中させた。
「わ~~!!!」
「きゃああああっ!!!」
歓声がワッと大きくなった。
そして数秒後。
胸でゴールテープを切ったのは、水色のハチマキ……怜央くんだった。
「やった!」
小さく歓声を上げて、あたしはすぐに飛び出して、怜央くんの手を掴む。
「怜央くん1位だよ!おめでとう!」
肩で大きく息をする彼。
流れる汗は、力を出し切った証。
いつもよりも何倍もカッコよく見えた。



