「あー居た居たっ!心菜ちゃん次当番だよ!何してるの!?」
同じ持ち場の別のクラスの委員の子が、あたしを呼びに来たのだ。
「えっ、あたしは……」
「ほら早く早く!」
すみれちゃんが復帰したことを知らないその子は、あたしの腕を引っ張って連れて行こうとする。
ど、どうしよう!
声もかけずにこのままあたしが仕事をしてしまってもいいのか、少し罪悪感もある。
けれど。
「まもなく、第1レースがスタートします!」
……もう事情を説明している暇はない。
あたしはそのまま持ち場まで走っていった。
「これゼッケンだよ!」
「うんっ!」
『1』と書かれたゼッケンをつけて、スタンバイ。
あたしは1位の選手を誘導する係。



