どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。



すみれちゃんも、藤谷さんと一緒になってきゃっきゃと騒いでいた。



「怜央くんあそこにいたよっ!」


「きゃ、ほんとだ!」



楽しむのはいいけど、少し気がかりなことがあった。


……すみれちゃん、次仕事なんだけど覚えているかな……。


委員は競技中も仕事があり、すみれちゃんは男子徒競走の着順をチェックする係になっているのだ。


あたしはリハーサルもやったから動きはわかる。


すみれちゃんには少し早く行って説明を受けるように言っておいたのに。


選手が入場をはじめても、すみれちゃんは持ち場につく気配がない。

むしろ、怜央くんを見つけたようで、スマホをかざして撮影に必死だ。



「いい写真取れたかも!」


「わ、ほんとだ!」



係のこと、忘れちゃったのかな。


どうしよう、もうすぐ始まるのに。


……駄目だ、言わないと。


そう思ったときだった。