青色の輝き

「そういえばさ、二井くん」



「ん?」



「私のこと、いつまで白石って呼ぶのかなぁ?」




白石はナチュラルに語尾にはてなをつけて問う。



「さぁ?」



「…咲久がね?


もう白石じゃないし、そろそろ呼び名直してもらわないと、この家の出入りも厳しくなるって…」





白石は鏡を見たまま呟く。




…言ってることはわかる。



おばあさんは白石って名が嫌いだろうし、バレたら出禁になること間違いなし。




でもな?な?




「…なんて呼べばいいかわかんねぇ」



「なんでもいいんだよ?



仲井でも結衣でも」




“結衣”の部分を異様に強調してくる白石。




その後に、白石は俺の方を向いてニヤリと笑う。




「ね?礼央くん?」



「〜っ」



あ、待って、これ恥ずかしい。



俺は手で口元を隠す。



絶対顔赤いんだけど。



あ、やばい。どうしよ。