青色の輝き

その上には、咲久に押し倒された白石。



ん?



咲久に押し倒された白石?



「咲久、ほんとに、重い…」




どうやら寝ぼけて白石捕まえて二度寝したようだ。



俺は力の抜けた咲久の体を持ち上げて白石を出してやる。




「ふぅ…助かった…ありがとう」




白石は苦笑いを俺に向けた。




「姉ちゃん…」




俺は寝言を言っている咲久をベットに投げ飛ばすと、部屋を見渡した。




「広い部屋だな」



「うん。お母さんが使っていた部屋だから」




よく見ると写真立てには白石と咲久の小さい頃の写真ばかりだった。




「お母さんが使っていた部屋を再現し直して、そこに私が使うものを入れてもらったから、少しものが多いけど。



いつも、すぐそばにお母さんがいてくれてる気がして、安心するの」




白石はベットから立ち上がって勉強机を漁る。