「それで、聞いてなかっただろうしベストカップルショーは、アピールする前に告白タイムがあって、それでも揺るがなければ、じゃんじゃんアピールしちゃってね‼
まあ、告白タイムは、あたしには関係ないからいいけどっ」


「なんで、藤には関係ないの?」

俺の言葉に、きょとん、となる藤。
「あはは、あたしは美心と、違ってモテないから‼」

きゃはは、と笑った。

そんな訳ない。

だって、藤はーーーー


「黙ってれば、可愛いよな藤は」


そう、あくまで黙ってれば………。

やばい、つい本音が。

「それ、どう言う意味!?」

やべー、怒ってる!!

「あはは、青くん、面白い‼」 

きゃはは、と君が笑った。

ずっと、笑顔が見れなかったから今数倍、嬉しい。

「しかし、美心先輩可愛いですね。
明日のカフェ遊びに行きますね‼」 

ニコニコ笑う、藤 零がいた。

こいつが居たこと、忘れてた。
「あ、ありがとう零くん」

むかっ。

零くんなんて、呼んで欲しくない。
明らかな嫉妬。

含み笑いで、奴を見た。

明日の文化祭。
今から、波乱の予感だ。
と、言うか波乱の始まりかーーー

曇り空は続いてる。