「黎……本当に大丈夫なの?」
「問題ない。少し言うなら、貧血みたいな感じにはなってるかな。血を吐いてはいるから」
私の声も、黎の返事も穏やかだ。
けど、と私は眉根を寄せた。
「問題あるでしょ。少し横になって? もう血は飲めないっていうんなら、睡眠と食事で血を回復しなくちゃでしょ?」
「ん。………」
黎を横にさせようと、やっと黎の背中から腕を離した。
今は黎の体調が一番だ。
「え……何? なんで見てくるの?」
やけにじーっと見てくるので、慌てた。
泣き過ぎてヘンな顔にでもなっているのかな……。
「寝ている間に真紅がいなくなってるんじゃないかなーと」
黎の心配に、思わず口元は綻ぶ。



