陽華の吸血鬼①【一人称修正ver.】【完】


「黎……本当に大丈夫なの?」

「問題ない。少し言うなら、貧血みたいな感じにはなってるかな。血を吐いてはいるから」

私の声も、黎の返事も穏やかだ。

けど、と私は眉根を寄せた。

「問題あるでしょ。少し横になって? もう血は飲めないっていうんなら、睡眠と食事で血を回復しなくちゃでしょ?」

「ん。………」

黎を横にさせようと、やっと黎の背中から腕を離した。

今は黎の体調が一番だ。

「え……何? なんで見てくるの?」

やけにじーっと見てくるので、慌てた。

泣き過ぎてヘンな顔にでもなっているのかな……。

「寝ている間に真紅がいなくなってるんじゃないかなーと」

黎の心配に、思わず口元は綻ぶ。