陽華の吸血鬼①【一人称修正ver.】【完】


「うん?」

言い差して、言葉を区切った。どのように言うものだろうか……。

「ただ、離れたくなりました――」

「黎」

誠さんは、硬い声で遮った。

「嘘偽りを許すように育てた覚えはないが?」

鋭い鬼人の眼差しで言われ、口を引き結んだ。

陰陽師の配下(はいか)に下ったとはいえ、人外をまとめあげている人だ。その鋭さは牙のよう。

俺も、腹を括った。

「――架を、正式に跡継ぎとして披露目(ひろめ)てください」