「兄貴、やっぱ熱烈歓迎なんだけど。さっさと戻ったら?」
「……そんな簡単じゃない」
溜息をついていると、美愛さんが寄って来た。
美愛さんは十代で成長が止まったような容姿で、今の俺と並んでも母には絶対見られないだろう。
純粋な吸血鬼は不老不死とも言うから、美愛さんのもそれだろう。混血の俺は、それはないようだ。
「レイ、急にどうしたの? 小埜様にはちゃんと話してあるの?」
「じじ――小埜のご当主には、式に言伝を頼みました。それより誠さん、美愛さん、話したいことが――
「ママって呼んでって言ってるでしょ?」
と、自分と同じ銀色の瞳を向けてくる母。
「色々と無理です」



