陽華の吸血鬼①【一人称修正ver.】【完】


「兄貴、やっぱ熱烈歓迎なんだけど。さっさと戻ったら?」

「……そんな簡単じゃない」

溜息をついていると、美愛さんが寄って来た。

美愛さんは十代で成長が止まったような容姿で、今の俺と並んでも母には絶対見られないだろう。

純粋な吸血鬼は不老不死とも言うから、美愛さんのもそれだろう。混血の俺は、それはないようだ。

「レイ、急にどうしたの? 小埜様にはちゃんと話してあるの?」

「じじ――小埜のご当主には、式に言伝を頼みました。それより誠さん、美愛さん、話したいことが――

「ママって呼んでって言ってるでしょ?」

と、自分と同じ銀色の瞳を向けてくる母。

「色々と無理です」