恐らく私の覚醒というのは、昨日、病院を出たあとの夕陽を見た瞬間だ。
そのとき、私を襲ってきたものを脳が理解し、私に教えて来た。
少しずつ姿が視えるようになった妖異。
そして、私はそれが視えることに違和感を覚えなかった。
それが当たり前だと感じていた。
海雨の周りに黒いものが漂っていることにも気づいていたことに、気づいた。
本当は、私自身はずっと前から知っていたのに、巨大すぎる封じの力で抑え込まれ、気づかないようにさせられていた。
……それが、ママの妹が決めた、私の助け方。
「でも、それがなんだかわからない。……だから、白ちゃんに手伝ってもらうの」
すでに陰陽師である白ちゃん。海雨のことも、協力してくれると言っていた。
「そっか。……俺に出来ることお二人ほどはないけど、なんでも言ってね? なんて言ったって真紅ちゃんは兄貴の彼女なんだから」



