陽華の吸血鬼①【一人称修正ver.】【完】


「俺は……兄貴とは逢わせてもらったこと事態、少ないですから」

やっぱりそうなんだ……黎も、桜城の家にいたころはあまり接触がなかったって言っていた。

「では、目に見えて体調の異常はなさそうだったということでいいのか?」

「はい……。いつもと変わりない、としか見えませんでした。ですが、兄貴は――」

「鬼人だが、吸血鬼でもある。真紅の血は退鬼のもの。……真紅の血を得た黎明のの命が危うくならないか、それが真紅の心配か?」

核心を突かれて、唇を噛んで肯いた。

声に出して答えれば、涙があふれてしまいそうだった。

私の血は、鬼を殺す。

白ちゃんは表情を崩さず答えた。