ほんとに大丈夫かな…。



唯兎くん頑張り屋さんだから、無理してるかもしれない。



今日はいっぱい寝かせてあげよう。



それで、いっぱい甘えさせてあげなくちゃ。



唯兎くんが倒れちゃったらやだもんね。







そんなことを思いつつも、1時間後には未だ体力の戻らない私の方がフラフラで。



どうしよう。



今日はいつもより日差しが強いから、水分が足りない。




マネージャーさんは男女それぞれに同じ人が入ると言うマネージャー枯渇問題が数年続いているらしい。



あいにくスポーツドリンクを持ってきてくれるマネージャーさんも翔くんと唯兎くんにつきっきりでこちらを向いてくれない。



これは、やばいかも…?



唯兎くんより、私の方が先に倒れちゃうよ…。




めまいがしてコートの端に座り込む。




「果乃ちゃーんっ、大丈夫ー?」




秋帆ちゃんがネットの向こうから叫ぶ。



すごい、頭の中で何回も反響してる…。