「あの3人、絶対にまたなにかやるよ」


弘江の言葉にハッとした。


そうだ。


あたしでさえ1億円あったらと考えてしまったのだから、あの3人が動かないワケがない。


ポイント1億分貯めるために、どんどんエスカレートしていく可能性も高かった。


「あたしたちがターゲットになることはないよね?」


直美はすでに泣きだしてしまいそうな顔をしている。


「1億ポイント貯めるにはかなり頑張らないといけないから、どうなるかわかんないよ」


弘江が真剣な表情でそう言った。


誰にも口外できないし、下手をすればA組は3人に支配されてしまうかもしれない。


「あたしたち、このままでいいいと思う?」


弘江の言葉にあたしは答えられなかった。


直美もただ怯えた表情を浮かべるばかりだ。


やられる前に、やる側へまわる。


そんな言葉が脳裏に浮かんできていたのだった。