秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~

「こいつのパンツの写真だよ」


拓郎はそう言って笑った。


美花は2人に捕らえられている裕を見て眉間にシワをよせた。


「なんで裕のパンツなんて撮影するわけ?」


「あのサイトに書き込むんだよ。秘密なんてないって言うから、それなら作ればいいだろ?」


拓郎の説明に美花は呆れたため息を吐き出した。


さすがに、2人よりも大人のようだ。


「人のパンツなんて秘密でもなんでもないでしょ」


そう言いはなって自分の席へ向かおうとする。


「お前はポイントいらないのかよ」


そんな美花の背中へ向けて拓郎がそう声をかけた。


「ポイントなんて別に……」


「ブランドのバッグは?」


その質問には答えなかった。