秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~

しかし、2人の行動に口を挟める生徒はどこにもいなかった。


ここで2人を止めれば次は自分がターゲットになると、みんな理解していた。


「やめろよ! 離せ!」


普段は大人しく従っているだけの裕でも、さすがに今回は抵抗を見せている。


2人を振り払おうと必死だ。


「なにしてんの?」


騒ぎの最中に食堂から教室へ戻って来たのは美花だった。


みんなが美花に視線を送る。


美花なら2人が相手でもひるまずに話しかけているし、期待しているのがわかった。


「おぉ、いいところに戻って来たな。お前、写真撮れよ」


剛が美花へ向けてそう言った。


「は? 写真?」


美花は首を傾げている。