秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~

考えただけで寒気が走った。


けれど、それほど簡単に仲間の秘密をバラす生徒がいるなんて考えられなかった。


なんだかんだ言っても、A組はみんな仲がいい。


……一部を覗いては。


騒がしい話し声と共に教室に入って来た剛と拓郎にみんなの視線が集中した。


ドクンッと心臓が嫌な音を立てて跳ねる。


剛と拓郎は昨日から《秘密暴露サイト》に興味を示していた。


もうとっくに登録を済ませているかもしれない。


「理想の恋人100万ポイントだってよ!」


拓郎がニヤニヤといやらしい笑顔を浮かべてそう言った。


「俺はバイクがいいな。これ相当高い奴だぜ」


剛はスマホの画面にくぎ付けになっている。