秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~

直美がスマホを操作すると画面上に《引き換え商品一覧》というページが現れた。


順番に見て行くと有名なブランドのバッグや財布、大型のバイクや車まである。


「なにこれ。嘘でしょ?」


あたしは画面を食い入るように見つめてそう言った。


「だと思うけど……見て、こんなものまであるんだよ」


直美が下の方へ画面をスクロールさせると、そこには《恋人》と書かれていたのだ。


あたしは瞬きをしてそれを見つめる。


「なにこれ」


「詳細を見て見たらさ、理想の恋人を派遣してくれるらしいよ。でも、疑似恋愛とかそういう書き方はされてないから、本当に自分の恋人になってくれるんだと思う」


直美の説明にあたしの頭は混乱してきた。


ポイントと物を交換するのはまだ理解できる。


だけど、人間が手に入るなんて信じられなかった。