それは《秘密暴露サイト》からのメールだったのだ。


あたしはゴクリと生唾を飲みこみ、メールのアイコンをタップする。


一瞬、なにも見ずに消してしまおうかと思った。


けれどそれはしてはいけないと、自分の本能が警告音を発している。


あんなサイトも動画も信じたワケじゃない。


でも、万が一……ということがある。


あたしは一旦目を閉じて気持ちを落ち着かせると、ゆっくりと目を開き、メールを開いた。


《秘密暴露サイトに登録するまでのカウントダウン》


「え……?」


《明日の夜明けまでに登録しないと、みんな今岡拓郎みたいになっちゃうよ!》