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あたしと弘江と直美の3人で裕の家へと向かう途中、数台のパトカーが追い越して行った。


それを見送りながら嫌な予感が胸をよぎる。


あの動画の後どうなったのか、想像するだけで胸の奥がズシリと重たく感じられた。


裕の家に近づくと、玄関先にパトカーが止まっているのが見えてあたしたちは立ち止まった。


家の中から人の声がいくつも聞こえてきて、怒鳴り合っているようだ。


「なにがあったんだろう」


弘江が呟く。


あたしは固唾を飲んで裕の家の様子を見守った。


すると警察官に抱えられるようにして剛が家から出て来たのだ。


拓郎や美花、朋子たちもいる。


「この子たちがいきなり家に上がり込んできたのよ!」


そう叫びながら家から出て来たのは、白髪交じりの中年女性だった。