秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~

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その日の授業は午前中で終わることになったが、生徒たちはまだ帰る事ができなかった。


晃彦、良平、文子の死を受けて全校集会が開かれ、A組はその後命について考える授業を受けさせられる事になってしまった。


こんな授業を受けたってどうしようもないのに。


そう思いながらぼんやりと先生の話を聞く。


今日は派手なグループが全員来ていないから、教室内はやけに静かだ。


しかし、そんな空気を壊すように一斉にスマホが震えだしたのだ。


先生のいる前だからあからさまにスマホを取り出す生徒はいないけれど、みんなの表情が一変するのを見た。


険しい表情、恐れている表情、泣きそうな表情。


すべての顔に共通しているのは、混乱だった。


一体誰が、何を書きこんだのか。