秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~

この流れで反対意見が言えるような性格ではないはずだ。


「あ、あたしも可奈ちゃんの意見に賛成する」


そう言うと思っていた。


「剛たちがいないなら、俺たち安全だもんな」


オタクの和弘が1人でうんうんと頷きながらそう言った。


「そうだね。文子の件も警察が動いてるから、あたしたちが証言しなくてもきっと逮捕される」


あたしが言うと、クラス内の空気は更に和らいでいく。


「これなら学校にこれなくなった裕と健人も来れるようになるな」


信吾の言葉にあたしは軽く顔をしかめた。


今2人に来られたら少し面倒なことになるかもしれない。


裕から秘密を聞いたことをバラされたら、また立場は弱くなる。


「無理やり来させるのは良くないよ。ゆっくり様子を見ようと」


あたしは信吾へ向けてそう言ったのだった。