「そうだよ。今まではお互いさまで、仕方のない事だった。でも、これからはもう辞める。それでいいじゃん」


もちろん、あたし自身が書き込みを辞める気なんてなかった。


クラスメートたちの秘密をかき集めて、一気に書き込んでやるのだ。


そのためにはまず、クラスメートたちの疑心暗鬼を解いていかないといけない。


「俺、その意見に賛成する」


そう言ったのは克也だった。


「俺はもうサイトを使わない」


克也がそう言うと、同じ大人しいループたちもなんとなく頷き始める。


「文香は?」


そう聞くと、文香はたじろいたようにあたしを見た。