みんなの視線があたしに集まっている。


「あのサイトのせいで疑心暗鬼になったりしたけど、もうやめよう。暴力で人を押さえつける剛たちがいないんだから仲良くなれるハズだよね?」


あたしの言葉にクラスの中が静かになる。


「でも、もう随分と書き込んだし……」


そんな声が聞こえて来る。


1度書き込んでしまえば、もう信用を失う。


それはもっともな意見だった。


「ここにいる全員が1度はサイトに書き込んだよね?」


あたしがそう聞くと、クラスの大半が頷いた。


「それなら、もうなかったことにしようよ」


「なかったことに……?」


文香が目を丸くしてそう聞いて来た。


あたしは頷く。