先生が来てからは慌ただしかった。


救急車のサイレンが聞こえてきて、あたしたちは事情を聞かれて、あっという間に数時間が過ぎ去って行った。


気が付けば外は真っ暗で、家に戻ると連絡網にて文子が搬送先の病院で亡くなった事を知った。


あたしは晩ご飯も食べずにそのままベッドへとダイブしていた。


今日1日で色々な事があり、疲れが押し寄せてきていた。


もうこのまま眠ってしまいたい。


そう思って目を閉じると、血まみれになった文子の顔が浮かんで来て寝付く事もできない。


あのまま、明日の朝まで文子が発見されることがなかったらどうなっていただろうか。