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3人で廊下を歩いていると、今度は前方から文子がやってきた。


こっちは明らかに怒っている様子で大股で歩いてくる。


休憩時間中に剛と晃彦に連れていかれていたけれど、大してケガもしていなかったことを思い出す。


今回はそこまでイジメられなかったのだろう。


「ちょっとあんた」


吊り上がった目であたしを見て文子が立ち止まる。


「なに？」


「話が違うでしょ！」


「話ってなんだっけ？」


わざと弘江へ向けてそう訊ねると、弘江もあたしと同じように首を傾げた。