比較的おとなしい内容のものを選んだけれど、ゆかりは興味津々に話を聞いて嬉しがっている。


「ありがとう!」


ゆかりはあたしたちに手を振ると自分の席へと走って戻って行ってしまった。


「いいの、あれ?」


そう聞くと「いいじゃん。今以上に調子に乗るようだったら裕からゆかりの噂をまた聞き出せばいいんだし」と、弘江は答えたのだった。