秘密を暴露された剛は顔を真っ赤にして文子を立たせた。


「ちょっと話がある」


晃彦が文子へ向けてそう言った。


文子は2人の男に挟まれて今にも泣きだしてしまいそうだ。


つい最近まで仲間だったのに、こんなに簡単に関係が崩れてしまうのだ。


あたしは引きずられるようにして教室から出て行く文子を見送り、ゆかりへと視線を戻した。


ゆかりはスマホを見つめてニヤニヤと笑っている。


ポイントを確認しているのだろう。


あたしはもう1度自分のスマホを確認した。