これを書き込めば一体どのくらいのポイントが入るだろうか。


考えるだけで、脳裏に1億円の札束が浮かんで見えた。


他にも様々な秘密を聞いてから、あたしたちは自分の席へと戻ってきていた。


文子は半信半疑ながらも1度話始めたら止まらなくなっていた。


誰かに言いたくて仕方がなかったのだろう。


人の噂ほど面白いものはないということだ。


机へ戻ったあたしは沢山出て来た秘密をどう利用しようかと考えていた。


もちろん、このまま書き込んでもいい。


でも、万が一文子があたしたちを信用してなくて、嘘を教えていたとしたら?


教卓の上に立たされていた拓郎の姿が過る。


あんな風になるのはゴメンだった。


それなら先に、誰かにこの秘密を書き込みさせればいいのだ。