「泣くなよ、頼むから。お前に泣かれんの、嫌なんだよ…昔から」
「…っ」
「泣くな、永莉。んで、ふらふらすんなよ。俺の傍にいろ」
「命令みたいで、やだ…」
「…ったくしょうがねぇな」
ぐい
俯きそうになった私の顎をゴツゴツとした男っぽい指で上に掬い上げて、目を合わせられる。
私は思わず目を瞑りそうになる。
「目、閉じんな。ちゃんと俺を見ろよ。今から、大事なこと言ってやるから」
「……」
「俺は、…ずーっと、ずーっと前から永莉、お前のことが好きだ。それは変わらない。今も。これからも…」
「美希都…」
私の視界いっぱいに映る美希都は、少しだけ照れたように、だけど真剣にそう言ってニッと微笑んだ。



