1、
2、
3コール目で、西川くんに繋がる。
『…安高?』
「永莉はお前にゃやんねぇぞ」
『…もう、我慢出来なくなったわけだ?』
「ったりめぇだ。てめぇも人がわりぃな。人のもん、なんだと思ってやがんだ」
『でも、永莉、安高のこと怖がってるよ?』
「うるせぇよ。とりあえず、デートなんざ取り止めだ。てめぇもとっとと帰れ」
『仕方ないなぁ…もう安高、貸し高いよ?』
「てめぇに貸し借りなんざねぇっての」
ぷつ
よく分からない会話の後、美希都は私の方を向いて、ぶすっとした顔をしてから、
「おら、帰んぞ」
と手を差し出す。
私はその手を取ってもいいのかと、躊躇する。
すると痺れを切らして美希都が、
「んな顔してっとまたキスするかんな」
なんて言うので、慌てて手を繋ぐ。
それを満足気に、にやっと笑って見てから美希都は私の歩幅に合わせて歩き出した。



