「…って、ちょ、まっ、待って!帰るにしても、西川くんに連絡しないとって…んんんっっ」 慌ててスマホを取り出そうとした手を撫でられて、そのまま向き合うようにして両手を繋いだ私達。 少しの間、周囲の音が掻き消される。 美希都はジッと私を見つめると、がぶり、とまるで噛み付くようなキスをしてから…こう言う。 「俺の前で他の男の名前なんざ呼んでんじゃねぇよ。西川には、俺から話す。永莉は黙ってろ」 いいな?と、キスの余韻で固まっている私を横目に自分のスマホを取り出した。