「永莉…」 「……」 声を掛けられても、顔を上げることが怖くて出来ない。 だけど、次の瞬間…。 ぎゅ 何をされたか分からなかった。 ただ、体中の血が沸騰するようにグラグラ煮え立っていくのを感じた。 「な、に…これ…?」 「黙れよ…」 「なに、して…」 「黙れって」 どきんどきん 心臓が痛い。 高鳴っていく感覚が、耳に煩い。